「スマートウォッチで心電図が測れるって聞いたけど、本当に信頼できるの?」「対応してる機種とそうでない機種の違いがわからない」
心電図(ECG)機能は、血圧や血糖値の測定とは異なり、日本国内で厚生労働省の医療機器認証を受けたスマートウォッチが実際に存在する、数少ない健康管理機能です。この記事では、心電図機能の仕組みと日本での認可の経緯、そして2026年時点で認可されている対応機種をご紹介します。
スマートウォッチの心電図(ECG)機能とは
心電図(ECG)は、心臓が拍動する際に発生するわずかな電気信号を記録し、波形として可視化する検査方法です。スマートウォッチの心電図機能では、本体のクラウンやセンサー部分に指を当てることで、その場で心臓の電気信号を約30秒程度記録できます。
この機能で主に検知できるのが**「心房細動」**という不整脈です。心房細動は脈のリズムが不規則になる状態で、放置すると血栓ができやすくなり、脳梗塞などのリスクにつながることが知られています。日常的に手首で心電図を記録できることで、こうした不整脈の兆候に早く気づける可能性があるという点が、心電図機能の意義です。
日本での医療機器認証の経緯
血圧や血糖値の測定機能と同様に、心電図機能も日本では医薬品医療機器等法(薬機法)の対象です。2020年7月の告示で「家庭用心電計プログラム」という区分が新たに整備され、医師の指導のもとで使う医療用心電計とは別に、健康な人が自分の健康管理のために使う家庭用の心電計プログラムとして承認を得られる仕組みが作られました。
認可メーカーの推移
- 2021年: Apple Watchの心電図アプリが家庭用心電計プログラムとして国内初承認
- 2025年: Google(Pixel Watch)、Garmin、HUAWEIが相次いで日本国内で承認
2026年8月現在、日本国内で心電図アプリが医療機器として厚生労働省の認証を受けているのは、Apple・Google・Garmin・HUAWEIの4メーカーのみです。それ以外のメーカーが「心電図測定機能付き」と謳って販売している安価なスマートウォッチの多くは、この認証を受けていません。
認証済み機能と「ウェルネス機能」の違い
- 医療機器プログラムとして承認された心電図機能:一定の精度・安全性の基準を満たしていると国が確認したうえで提供されている機能。ただし、あくまで健康管理の参考情報であり、確定診断を行うものではない
- 未承認の「心電図測定」を謳う機能(ウェルネス機能):精度や安全性について公的な基準を満たしているかの確認がされていない
血圧・血糖値の記事でも触れていますが、Amazonなどで販売されている安価な海外製スマートウォッチが謳う「心電図測定機能」の多くは、この医療機器認証を受けていない点に注意が必要です。
使い方と注意点
- 対応するApple Watch・Pixel Watch・Garmin・HUAWEIの各アプリを開き、案内に従って指定の位置(クラウンやセンサー部分)に指を当てる
- 約30秒間、動かさずに静止する
- 測定結果はアプリ内に記録され、PDF形式で書き出して医師に共有することもできる
注意点
- 認証を受けた機能であっても、あくまで健康管理の参考情報であり、確定診断ではありません
- 異常な波形や心房細動の兆候が記録された場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう
- 機種によって対応モデルが限定されている場合があります(例:Apple WatchはSEシリーズ非対応)。購入前に対応モデルを必ず確認してください
【2026年版】日本で認可されている心電図対応機種3選
| 商品名 | メーカー | OS | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Apple Watch Series 11 | Apple | watchOS | 2021年国内初承認。血中酸素・高血圧兆候通知も対応 |
| Google Pixel Watch 4 | Wear OS | 2025年国内承認。Androidアプリの自由度も高い | |
| Garmin Venu 4 | Garmin | Garmin Connect | 2025年国内承認。スポーツ・睡眠分析機能も充実 |
※価格はAmazonの変動があります。最新価格はリンク先でご確認ください。
① Apple Watch Series 11|国内で最も早く心電図が承認されたモデル
こんな人におすすめ: iPhoneユーザーで心電図機能を使いたい / 血中酸素・高血圧兆候通知など健康機能を幅広く使いたい / 実績のある心電図機能を選びたい
メリット
- 2021年に国内で最初に心電図アプリの承認を受けた実績があり、対応履歴が長い
- 血中酸素・睡眠時無呼吸の兆候通知・高血圧の兆候通知など健康管理機能が充実
- iPhoneとの連携がスムーズで、LINE通知など日常利用の完成度も高い
デメリット
- 同じApple Watchでも廉価モデルのSEシリーズは心電図非対応
- iPhoneユーザー以外は利用できない
- あくまで参考情報であり、確定診断はできない
選定理由: 「心電図機能に実績と安心感を求めたい」というiPhoneユーザーに最適なモデルです。国内承認から日が経っている分、対応ノウハウや情報も豊富です。Apple Watchの心電図機能・対応モデルの詳細な選び方は Apple Watchの「探す」「心電図」「LINE通知」機能まとめ でも解説しています。
→ 他の選択肢を探す:Amazon検索[Apple Watch]![]()
→ スマートウォッチ全般から探す:スマートウォッチの売れ筋ランキング![]()
② Google Pixel Watch 4|Androidユーザー向けの心電図対応モデル
こんな人におすすめ: Androidスマートフォンを使っていて心電図機能を使いたい / Google Playストアのアプリも自由に使いたい / Wear OSのエコシステムを重視したい
メリット
- 2025年に国内承認を受けた、Android向けの心電図対応モデル
- Wear OS搭載でGoogle Playストアから直接アプリを追加でき、自由度が高い
- Google純正モデルとしてAndroidスマートフォンとの連携がスムーズ
デメリット
- Apple Watchと比べると国内での心電図対応の実績・情報はまだ少ない
- iPhoneユーザーは利用できない(Android専用)
- あくまで参考情報であり、確定診断はできない
選定理由: 「Androidユーザーだが心電図機能も使いたい」という人に最適なモデルです。Wear OSのアプリの自由度と心電図機能を両立できる数少ない選択肢です。Wear OSでできることの詳細は スマートウォッチのアプリでできること|OS別エコシステムの違いを解説 もあわせてご覧ください。
→ スマートウォッチ全般から探す:スマートウォッチの売れ筋ランキング![]()
③ Garmin Venu 4|スポーツ分析と心電図を両立したいなら
こんな人におすすめ: ランニングなどスポーツ分析機能も重視したい / 心電図に加えて睡眠・ストレスなど幅広い健康データを見たい / GPS内蔵モデルが欲しい
メリット
- 2025年に国内承認を受けた心電図機能に加え、Garmin Connectによる詳細なスポーツ・睡眠分析が可能
- GPS内蔵でスマホなしでも運動記録が可能
- Connect IQストアで機能拡張ができ、心電図以外の健康管理も充実
デメリット
- 心電図機能の国内対応実績はApple Watchよりも新しい
- Garmin Connectアプリでの操作に慣れが必要な場合がある
- あくまで参考情報であり、確定診断はできない
選定理由: 「心電図だけでなく、日々の運動・睡眠データも本格的に管理したい」という人に最適なモデルです。スポーツ分析機能に定評があるGarminのエコシステムで、心電図機能もあわせて使えます。
→ スマートウォッチ全般から探す:スマートウォッチの売れ筋ランキング![]()
まとめ
心電図(ECG)機能は、血圧・血糖値の測定機能とは異なり、日本国内で医療機器として正式に認証を受けたスマートウォッチが実際に存在するという点が特徴です。ただし、認証されているのは2026年8月現在Apple・Google・Garmin・HUAWEIの4メーカーのみで、それ以外の安価な「心電図測定機能付き」を謳う製品の多くは認証を受けていません。
- iPhoneユーザーで実績重視 → Apple Watch Series 11
- Androidユーザーで心電図機能も使いたい → Google Pixel Watch 4
- スポーツ分析も本格的にしたい → Garmin Venu 4
いずれの機種も、心電図機能はあくまで健康管理の参考情報です。異常が記録された場合は自己判断せず、必ず医療機関に相談しましょう。血圧・血糖値の測定機能については 血圧測定機能付きスマートウォッチは正確? や スマートウォッチで血糖値は測れる? でも同様の注意点を解説しています。
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