はじめに
AWS認定資格には多くの種類があり、「どれがどれくらい難しいのか」「最初にどれを受ければいいのか」が分かりにくいと感じる人は多いはずです。ネット上には合格率や偏差値のような数字も出回っていますが、その多くは受験者の報告や個人の主観に基づく非公式なものです。
この記事では、そうした主観的な数字ではなく、AWS公式の試験ページに記載されている試験時間・問題数・受験料・推奨経験をもとに、資格ごとの難易度の目安を整理します。情報は2026年9月26日時点のものです。
この記事で分かること
- AWS認定資格の4つのレベルと、レベルごとの難易度の目安
- 現行の主な資格の試験時間・問題数・受験料・推奨経験
- 難易度を左右する要素と、採点方式・合格率について公式に言えること
- 2026年10月にかけての試験更新・提供終了の予定
- 目的別に、どの資格から受けるか
AWS認定資格の全体像
AWS認定資格は、対象とする経験の深さによって次の4つのレベルに分かれています。
- Foundational(基礎):クラウドやAWSの基本的な知識を問う
- Associate(アソシエイト):特定の役割でのAWS利用経験を前提とする
- Professional(プロフェッショナル):複雑なシステムの設計・運用の深い経験を前提とする
- Specialty(専門知識):セキュリティなど特定分野の専門性を問う
認定の有効期間は3年間です。期限が切れる前に、最新版の同じ試験に再度合格するか、上位レベルの試験に合格すると再認定されます。
レベル別の難易度の目安
公式の試験ページに記載されている数値を、レベルごとに整理しました。
| レベル | 試験時間 | 問題数 | 受験料(米ドル) | 1問あたりの時間(単純計算) | 難易度の目安(当ブログの整理) |
|---|---|---|---|---|---|
| Foundational | 90分 | 65問 | 100 | 約1.4分 | ★☆☆☆☆ |
| Associate | 130分 | 65問 | 150 | 約2.0分 | ★★★☆☆ |
| Professional | 180分 | 75問 | 300 | 約2.4分 | ★★★★★ |
| Specialty(Security) | 170分 | 65問 | 300 | 約2.6分 | ★★★★☆ |
「難易度の目安」の★は、下の一覧に載せた公式の推奨経験の長さをもとに、当ブログが整理した目安です。公式が示した難易度ではなく、合格のしやすさを保証するものでもありません。「1問あたりの時間」は、試験時間を問題数で単純に割った数値です。
受験料は米ドルで案内されており、日本円での金額は為替や消費税によって変わります。
現行の主な資格の一覧
2026年9月26日時点で、AWS公式の試験ページに掲載されている主な資格は次のとおりです。
| 資格 | 試験コード | レベル | 試験時間 | 問題数 | 受験料(米ドル) | 公式の推奨経験 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Cloud Practitioner | CLF-C02 | Foundational | 90分 | 65問 | 100 | AWSクラウドの経験が半年程度までの人が対象。経験は必須ではない |
| AI Practitioner | AIF-C01 | Foundational | 90分 | 65問 | 100 | AWS上のAI/ML技術に親しみ、AI/MLのソリューションを利用する人。IT・AWSが初めてなら、先に基礎コースを推奨 |
| Solutions Architect - Associate | SAA-C03 | Associate | 130分 | 65問 | 150 | AWSでのクラウドソリューション設計の実務経験1年以上(IT経験1〜3年でも入口として挑戦可) |
| Developer - Associate | DVA-C02 | Associate | 130分 | 65問 | 150 | AWSでのアプリケーション開発・保守の実務経験1年以上 |
| CloudOps Engineer - Associate | SOA-C03 | Associate | 130分 | 65問 | 150 | AWS上でのワークロードのデプロイ・管理・運用の経験が1年程度 |
| Data Engineer - Associate | DEA-C01 | Associate | 130分 | 65問 | 150 | データエンジニアリング/アーキテクチャの経験2〜3年程度と、AWSサービスの実践経験1〜2年 |
| Machine Learning Engineer - Associate | MLA-C01 | Associate | 130分 | 65問 | 150 | SageMakerなどのML関連サービスの実務経験1年以上 |
| Solutions Architect - Professional | SAP-C02 | Professional | 180分 | 75問 | 300 | AWSでのクラウドソリューション設計・実装の経験2年以上 |
| DevOps Engineer - Professional | DOP-C02 | Professional | 180分 | 75問 | 300 | AWS環境のプロビジョニング・運用・管理の経験2年以上 |
| Generative AI Developer - Professional | AIP-C01 | Professional | 180分 | 75問 | 300 | クラウド経験2年以上と、生成AIソリューションの実装経験1年以上など |
| Security - Specialty | SCS-C03 | Specialty | 170分 | 65問 | 300 | ITセキュリティの経験5年と、AWSワークロードを保護した実務経験2年以上 |
SOA-C03の「CloudOps Engineer」は、以前の「SysOps Administrator」を置き換えた資格です。名称の変更は最新版(SOA-C03)に合格した場合に適用され、以前の資格を取得済みの人が受け直す必要はないと、公式ページに記載されています。
難易度を左右する4つの要素
1. 推奨経験の長さ
いちばん分かりやすい指標です。上の一覧のとおり、Cloud Practitionerは経験が必須ではない一方、Associateは1年程度、Professionalは2年以上、Specialtyの一部は5年以上のIT経験が前提とされています。
2. 試験時間と問題数
FoundationalとAssociateは65問、Professionalは75問です。1問あたりの時間を単純計算すると、Foundationalは約1.4分、Associateは約2.0分、Professionalは約2.4分です。ただし、これは問題の長さや難しさとは別の話なので、あくまで試験の規模を知る参考値です。
3. 採点方式
AWS認定試験の結果は、100〜1,000のスケールスコアで報告されます。たとえばSolutions Architect - Associate(SAA-C03)の合格ラインは720ですが、これは「1,000点満点中の72%を正解する」という意味ではありません。難易度が少しずつ異なる複数の試験の間でスコアをそろえるための換算値です。
また、SAA-C03の試験ガイドには、試験が「補整スコアリング」という方式で採点され、分野ごとに合格ラインが設定されているわけではなく、試験全体のスコアで合否が決まると説明されています。その他の資格の合格ラインや採点方法は、各資格の公式の試験ガイドで確認してください。
4. 合格率は公表されていない
AWSは、認定試験の合格率を公式には公表していません。ネット上で見かける「合格率○%」という数字は、受験者の報告などに基づく非公式な推測値です。合格率だけで難易度を判断するのは避けたほうが安全です。
試験の更新・提供終了の予定に注意
AWS認定試験は、内容の更新で試験コードが変わることがあります。2026年9月26日時点で、公式の試験ページには次のような予定が掲載されています。これから受験を予定している方は、更新の前後どちらの版を受けるかに注意してください。
- Developer - Associate(DVA):現行はDVA-C02で、DVA-C03への更新が2026年10月27日から始まります
- Solutions Architect - Professional(SAP):現行はSAP-C02で、SAP-C03の受験登録が2026年10月27日に始まります
- Machine Learning Engineer - Associate(MLA):新しい版のベータ試験(試験コードはME1-C02、英語のみ)の登録が2026年9月1日に始まり、英語でのMLA-C01の受験は2026年9月28日が最終日と案内されています(英語以外の言語の扱いは、公式ページで確認してください)
- Advanced Networking - Specialty(ANS-C01):提供終了が公式ページで告知されています。試験の廃止前に取得した認定は、通常どおり3年間有効です
試験が更新されると、出題範囲や問題の傾向が変わることがあります。教材や講座を選ぶときは、対応している試験コードが最新版かどうかも確認しましょう。
どの資格から受けるか
公式が示している対象者・推奨経験をもとにした、目的別の目安です。
| 目的・状況 | 検討する資格 |
|---|---|
| クラウド未経験で、まずAWSの全体像を体系的に学びたい | Cloud Practitioner(CLF-C02) |
| AIの基礎知識をAWSのサービスとあわせて押さえたい | AI Practitioner(AIF-C01) |
| AWSでのシステム設計の基礎を身につけたい | Solutions Architect - Associate(SAA-C03) |
| アプリケーション開発者としてAWSを使う | Developer - Associate(DVA-C02) |
| 運用・監視・保守を担当する | CloudOps Engineer - Associate(SOA-C03) |
| データ基盤・データ分析基盤を扱う | Data Engineer - Associate(DEA-C01) |
| 機械学習の実装・運用を担当する | Machine Learning Engineer - Associate(MLA-C01) |
| Associateの経験を活かして、さらに上位を目指す | Professional(SAP-C02・DOP-C02・AIP-C01)、Specialty(SCS-C03) |
Foundationalは実務経験がなくても受けられるため、AWS未経験の方は、Cloud Practitionerで全体像をつかんでからSolutions Architect - Associateに進む、という段階の踏み方ができます。
学習の進め方
資格ごとの難易度が分かったら、次は教材選びです。当ブログでは、Udemy講座の比較記事と学習ロードマップを用意しています。
👉 AWS認定クラウドプラクティショナー おすすめUdemy講座比較【2026年版】
👉 AWS認定ソリューションアーキテクト・アソシエイト おすすめUdemy講座比較【2026年版】
👉 AWS学習ロードマップ|未経験から始める独学ガイド【無料ハンズオン+Udemy講座の組み合わせ方】
「そもそも資格を取る意味があるのか」を迷っている方は、次の記事も参考にしてください。
👉 AWS認定資格は意味ない?取得するメリット・デメリットと向いている人【2026年版】
まとめ
AWS認定資格の難易度は、レベルが上がるほど推奨経験が長くなり、試験の規模も大きくなります。合格率は公表されていないため、公式が示す推奨経験や試験の仕様をもとに判断するのが確実です。
- レベル:Foundational・Associate・Professional・Specialtyの4段階
- 試験の規模:Foundational 90分65問、Associate 130分65問、Professional 180分75問
- 推奨経験:Cloud Practitionerは必須でなく、Associateは1年程度、Professionalは2年以上
- 採点:100〜1,000のスケールスコアで、SAA-C03の合格ラインは720。合格率は非公表
- 注意点:DVA・SAP・MLAには更新の予定があり、ANS-C01は提供終了が告知されている
この記事の数値は2026年9月26日時点で確認した公式の情報です。試験の内容・料金・提供状況は変更されることがあるため、受験前にはAWS公式の認定資格のページで最新の情報を確認してください。
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