はじめに
クラウドサービスについて調べていると、AWSやAzureと並んで登場するのが**GCP(Google Cloud Platform/現在は単に「Google Cloud」と呼ばれる)**です。「Googleが提供しているのは知っているけれど、AWSやAzureと何が違うのか」がよく分からないまま情報を眺めている人も多いはずです。
この記事では、GCPとは何かという基本から、AWS・Azureとの違い、できること、学習の始め方までをやさしく整理します。
この記事で分かること
- GCP(Google Cloud)の基本的な役割と位置づけ
- AWS・Azureとの違い
- GCPでできること
- 学習に使えるおすすめの教材
GCP(Google Cloud)とは
**GCP(Google Cloud Platform)**は、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスです。サーバー・ストレージ・データベース・ネットワークといったITインフラを、Googleのデータセンター上でオンデマンドに利用できます。名称は2022年ごろから徐々に「Google Cloud」に統一されていますが、「GCP」という略称も現在も広く使われています。
検索などで使われる「GCP」は、臨床試験に関する国際基準(Good Clinical Practice)の略称としても使われるため、クラウドの文脈とは意味が異なる場合がある点には注意してください。
Googleは自社の検索エンジンやYouTubeなど、世界規模のサービスを支える独自のインフラ技術(データセンター間をつなぐ高速な専用ネットワークなど)を長年培っており、GCPはその技術を外部の企業・開発者にも提供するサービスという位置づけです。
AWS・Azureとの違い
クラウドサービスの3大プレイヤーは、AWS(Amazon)・Azure(Microsoft)・GCP(Google)です。基本的な考え方(使った分だけ払う、サーバーを自分で持たなくてよい)は共通していますが、強みとされる分野に違いがあります。
| 項目 | AWS | Azure | GCP(Google Cloud) |
|---|---|---|---|
| 市場シェア | 最大手 | 2位 | 3位グループ |
| 強みとされる分野 | サービスの種類の豊富さ、事例の多さ | Microsoft製品(Windows Server、Office 365等)との連携 | データ分析・機械学習、コンテナ技術(Kubernetes) |
| 代表的なサービス名 | EC2(仮想サーバー)、S3(ストレージ) | 仮想マシン、Blob Storage | Compute Engine(仮想サーバー)、Cloud Storage |
| 料金体系の考え方 | 従量課金が基本 | 従量課金が基本 | 従量課金が基本(継続利用による自動割引がある点が特徴) |
GCPは、コンテナ管理技術のKubernetes(もともとGoogle社内の技術がもとになっている)や、BigQueryをはじめとするデータ分析・AI関連のサービスに強みがあるとされています。AWSやAzureの経験がある人がGCPを学ぶ場合は、サービス名の対応関係(例:EC2 ↔ Compute Engine、S3 ↔ Cloud Storage)から覚えると理解が早まります。
AWSの基礎については、以下の記事でも解説しています。
👉 AWS CLIのインストール方法をやさしく解説【2026年版】
GCPでできること
GCPが使われる代表的な場面は次のとおりです。
- Webサイト・Webアプリの運用:Compute Engine(仮想サーバー)やApp Engine(サーバー管理不要の実行環境)で、Webサービスを公開・運用する
- データ分析:BigQueryという大規模データ分析サービスを使い、膨大なデータを高速に集計・分析する
- 機械学習・AI開発:Vertex AIなどのサービスを使い、機械学習モデルの開発・運用を行う
- コンテナ運用:Google Kubernetes Engine(GKE)を使い、コンテナ化したアプリケーションを本番環境で安定して動かす
データ分析・AI関連のサービスが充実している点が、GCPが他のクラウドと比較される際によく挙げられる特徴です。
学習の始め方
GCPを学ぶ際は、まず「リソースをまとめる単位であるプロジェクト」「料金が発生する仕組み」といった全体像をつかんでから、個別のサービスを動かしてみるのがおすすめです。
👉 現役エンジニアが教える、手を動かして学ぶGoogle Cloud Platform(GCP) 入門(Udemyで確認)
評価3.7(1,368件のレビュー)、受講者6,653名、2時間42分・48講義の講座です。Cloud Shell・Compute Engine・Cloud Storage・Cloud SQL・Cloud Functionsなど、GCPの基礎的なサービスを実際に操作しながら学び、それらを連携させてスケールするWebサイトを構築する内容です。最終更新は2020年8月のため、管理画面(コンソール)の見た目が現在と一部異なる可能性があります。評価も3.7とやや低めなので、購入前にレビュー内容を確認し、「操作の流れをつかむための教材」として位置づけることをおすすめします。
まとめ
GCP(Google Cloud)は、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービスです。AWS・Azureと並ぶ3大クラウドの1つで、データ分析・機械学習・コンテナ技術に強みがあるとされています。
- GCPとは:Googleが提供するクラウドサービス(Google Cloudとも呼ばれる)
- AWS・Azureとの違い:基本的な仕組みは共通だが、データ分析・AI・コンテナ技術に強みがある
- できること:Webサイト運用、データ分析、機械学習・AI開発、コンテナ運用
- 学び方:全体像(プロジェクト・料金の仕組み)を押さえてから、個別サービスを操作しながら学ぶ
AWSやAzureを学んだことがある方は、サービス名の対応関係から入ると、GCPの学習がよりスムーズになります。
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