GAS開発者向けにスプレッドシートのテキスト方向機能をすべてまとめました。
おそらく水平設定(setHorizontalAlignment)と動きは同じです。正直何が違うのかわかってません。
中央表示も可能な水平設定を使うならば、あまり使う機会はないかもしれませんが、何かの参考になればと思います。
テキスト方向に関するメソッドをすべて載せてます。少しでも参考になれば幸いです。
Google Apps Script スプレッドシート 基礎 リファレンス
当ページは、GAS公式リファレンスを元にスプレッドシートの機能毎にまとめた基礎的な内容となっております。
若干、文言がおかしい可能性がありますが、あらかじめご了承ください。
GAS基本メソッドまとめ一覧はコチラ↓↓↓です。スプレッドシートの基本的な機能をまとめてますので、ぜひご活用ください。
まずは実際に動かしてみることをオススメします。マクロの登録方法は以下を参照いただければと思います。
GASの本はまだまだ少ないですね。基礎レベルであれば、以下の参考書が初心者にはベストの本です。
基本的な仕様やよく使われる機能の設定方法がまとまっています。
※JavaScriptの知識が既にある程度ある人にとっては冗長かもしれません。
テキスト方向列挙型[Enum TextDirection]
セルのテキストの方向です。
Enum TextDirection
テキストの方向の列挙
| プロパティ | タイプ | 説明 |
|---|---|---|
| LEFT_TO_RIGHT | Enum | 左から右へのテキスト方向。 |
| RIGHT_TO_LEFT | Enum | 右から左へのテキスト方向。 |
参照：Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Enum TextDirection
セル範囲クラス[Range]のテキスト方向設定
セル範囲のテキスト方向設定メソッドです。
テキスト方向設定[setTextDirection(方向)]
setTextDirection(direction)
範囲内のセルのテキスト方向を設定します。指定された方向がNULLの場合、方向は推測されてから設定されます。
function setTextDirectionSample() {
// 範囲のテキストの方向を右から左に設定します。
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var range = sheet.getRange("B5:C6");
range.setTextDirection(SpreadsheetApp.TextDirection.RIGHT_TO_LEFT);
}
| 名前 | タイプ | 説明 |
|---|---|---|
| direction | TextDirection | 設定するテキストの方向。nullの場合、方向は設定前に推測されます。 |
Return
Range - 連鎖用のセル範囲。
テキスト方向配列設定[setTextDirections(方向's)]
setTextDirections(directions)
テキスト方向の2次元配列を設定します。指定された方向がNULLの場合、方向は推測されてから設定されます。
function setTextDirectionsSample() {
// 範囲A1:B2から範囲C5:D6にテキストの方向をすべてコピーします。
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var range1 = sheet.getRange("A1:B2");
var range2 = sheet.getRange("C5:D6");
range2.setTextRotations(range1.getTextDirections());
}
| 名前 | タイプ | 説明 |
|---|---|---|
| directions | TextDirection[][] | 設定するテキストの方向。指定された方向がnullの場合は、設定前に推測されます。 |
Return
Range - 連鎖用のセル範囲。
セル範囲クラス[Range]のテキスト方向取得
セル範囲のテキスト方向取得メソッドです。
テキスト方向取得[getTextDirection()]
getTextDirection()
範囲の左上のセルのテキスト方向を返します。セルテキストの方向が自動検出で決定されている場合はnullを返します。
function getTextDirectionSample() {
// セルB1の文字方向を取得します。
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var range = sheet.getRange("B1:D4");
Logger.log(range.getTextDirection());
}
Return
TextDirection - 範囲内の左上のセルのテキスト方向。
参照：Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class Range | Methods | getTextDirection()
テキスト方向配列取得[getTextDirections()]
getTextDirections()
範囲内のセルのテキスト方向を返します。自動検出を使用するセルでは、2D配列のエントリはnullです。
function getTextDirectionsSample() {
// 範囲B5:C6内のすべてのセルのテキストの方向を取得します
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var range = sheet.getRange("B5:C6");
var directions = range.getTextDirections();
for (var i = 0; i < directions.length; i++) {
for (var j = 0; j < directions[i].length; j++) {
Logger.log(directions[i][j]);
}
}
}
Return
TextDirection[][] - テキストの方向の2次元配列。
参照：Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class Range | Methods | getTextDirections()
セル範囲リストクラス[RangeList]のテキスト方向設定
セル範囲リストのテキスト方向設定メソッドです。
テキスト方向設定[setTextDirection(方向)]
setTextDirection(direction)
範囲リスト内の各範囲内のセルのテキスト方向を設定します。指定された方向がNULLの場合、方向は推測されてから設定されます。
function setTextDirectionSample() {
// 範囲リストの各範囲を右から左にテキストの方向を設定します。
var sheet = SpreadsheetApp.getActiveSheet();
var rangeList = sheet.getRangeList(['A1:A10', 'C1:C10']);
rangeList.setTextDirection(SpreadsheetApp.TextDirection.RIGHT_TO_LEFT);
}
| 名前 | タイプ | 説明 |
|---|---|---|
| direction | TextDirection | 設定するテキストの方向。nullの場合、方向は設定前に推測されます。 |
Return
RangeList - 連鎖用のセル範囲リスト。
最後に
GASテキスト方向機能のまとめをご紹介させていただきました。
必要に応じて、有益な情報でさらに更新していきたいと思います。
プログラミングスキルを向上させるためには、本を読むだけでは脳にインプットされませんね。
実際に手を動かしてアウトプットしまくるのが一番の近道だと思います。
実際にサンプルソースをコピーして実行した結果がどうなるかを体験してみてください。
自分なりのアレンジを加えたり、なぜエラーになるのかを考え、何度も試行錯誤して問題を解決しまくり、着実に理解しながらスキルを向上させていきましょう。
GASはExcelVBAとはかなり違いますが、ベースとなっているJavaScriptは覚えて損はないプログラミング言語なのでショートカットキーなどと組み合わせてぜひ活用してみてください。
Googleスプレッドシート全ショートカットキー一覧はこちら↓↓↓
ショートカットキー一覧にもGASメソッドを載せています。どの操作からどのメソッドが呼ばれるのかイメージしてください。
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