GAS開発者向けにスプレッドシートの行列サイズ機能をすべてまとめました。
セル内のデータの長さ、改行などによって見映えが美しくない時、行と列のサイズを調整して美しくしたい時ってありますよね。
行の高さや列の幅の変更です。複数行や複数列まとめて変更も可能です。
行列サイズに関するメソッドをすべて載せてます。少しでも参考になれば幸いです。
Google Apps Script スプレッドシート 基礎 リファレンス
当ページは、GAS公式リファレンスを元にスプレッドシートの機能毎にまとめた基礎的な内容となっております。
若干、文言がおかしい可能性がありますが、あらかじめご了承ください。
GAS基本メソッドまとめ一覧はコチラ↓↓↓です。スプレッドシートの基本的な機能をまとめてますので、ぜひご活用ください。
まずは実際に動かしてみることをオススメします。マクロの登録方法は以下を参照いただければと思います。
GASの本はまだまだ少ないですね。基礎レベルであれば、以下の参考書が初心者にはベストの本です。
基本的な仕様やよく使われる機能の設定方法がまとまっています。
※JavaScriptの知識が既にある程度ある人にとっては冗長かもしれません。
シートクラス[Sheet]の行列サイズ設定
シートの行と列のサイズ設定メソッドです。
行の高さ設定[setRowHeight(行の位置, 高さ)]
setRowHeight(rowPosition, height)
指定された行の行の高さをピクセル単位で設定します。
function setRowHeightSample() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
var sheet = ss.getSheets()[0];
// 最初の行を200ピクセルの高さに設定します
sheet.setRowHeight(1, 200);
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
rowPosition | Integer | 変更する行位置。 |
height | Integer | 設定する高さ(ピクセル単位)。 |
Return
Sheet - メソッド連鎖に有効なシート。
列の幅設定[setColumnWidth(列の位置, 幅)]
setColumnWidth(columnPosition, width)
指定された列の幅をピクセル単位で設定します。
function setColumnWidthSample() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
var sheet = ss.getSheets()[0];
// 最初の列を200ピクセルの幅に設定します
sheet.setColumnWidth(1, 200);
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
columnPosition | Integer | 設定する特定の列の位置。 |
width | Integer | 設定する幅(ピクセル単位)。 |
Return
Sheet - メソッド連鎖に有効なシート。
複数行の高さ設定[setRowHeights(開始行, 行数, 高さ)]
setRowHeights(startRow, numRows, height)
指定された行の高さをピクセル単位で設定します。
function setRowHeightsSample() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
var sheet = ss.getSheets()[0];
// 最初の3行を20ピクセルの高さに設定します
sheet.setRowHeights(1, 3, 20);
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
startRow | Integer | 変更する開始行位置。 |
numRows | Integer | 変更する行数。 |
height | Integer | 設定する高さ(ピクセル単位)。 |
Return
Sheet - 連鎖用のシート。
複数列の幅設定[setColumnWidths(開始列, 列数, 幅)]
setColumnWidths(startColumn, numColumns, width)
指定された列の幅をピクセル単位で設定します。
function setColumnWidthsSample() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
var sheet = ss.getSheets()[0];
// 最初の3列を200ピクセルの幅に設定します
sheet.setColumnWidths(1, 3, 200);
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
startColumn | Integer | 変更する開始列位置。 |
numColumns | Integer | 変更する列数。 |
width | Integer | 設定する幅(ピクセル単位)。 |
Return
Sheet - 連鎖用のシート。
シートクラス[Sheet]の行列サイズ取得
シートの行と列のサイズ取得メソッドです。
行の高さ取得[getRowHeight(行の位置)]
getRowHeight(rowPosition)
指定された行の高さをピクセル単位で取得します。
function getRowHeightSample() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
var sheet = ss.getSheets()[0];
// 1から始まる行
Logger.log(sheet.getRowHeight(1));
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
rowPosition | Integer | 調べる行の位置。 |
Return
Integer - 行の高さ(ピクセル)。
参照:Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class Sheet | Methods | getRowHeight(rowPosition)
列の幅取得[getColumnWidth(列の位置)]
getColumnWidth(columnPosition)
指定された列の幅をピクセル単位で取得します。
function getColumnWidthSample() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
var sheet = ss.getSheets()[0];
// 列は1から始まります
Logger.log(sheet.getColumnWidth(1));
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
columnPosition | Integer | 調べる列の位置。 |
Return
Integer - ピクセル単位の列幅。
最後に
GAS行列サイズ機能のまとめをご紹介させていただきました。
必要に応じて、有益な情報でさらに更新していきたいと思います。
プログラミングスキルを向上させるためには、本を読むだけでは脳にインプットされませんね。
実際に手を動かしてアウトプットしまくるのが一番の近道だと思います。
実際にサンプルソースをコピーして実行した結果がどうなるかを体験してみてください。
自分なりのアレンジを加えたり、なぜエラーになるのかを考え、何度も試行錯誤して問題を解決しまくり、着実に理解しながらスキルを向上させていきましょう。
GASはExcelVBAとはかなり違いますが、ベースとなっているJavaScriptは覚えて損はないプログラミング言語なのでショートカットキーなどと組み合わせてぜひ活用してみてください。
Googleスプレッドシート全ショートカットキー一覧はこちら↓↓↓
ショートカットキー一覧にもGASメソッドを載せています。どの操作からどのメソッドが呼ばれるのかイメージしてください。
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