GAS開発者向けにスプレッドシートのファイル作成・起動・コピー・名前変更機能をすべてまとめました。
頻繁に新規ファイル作成、簡単に任意のファイルを起動、コピーして手軽にバックアップ、必要に応じてファイル名変更、など、GASを使えばスプレッドシートを扱いやすくなります。
たくさんスプレッドシートを作成してガチガチに管理しなければならない人にとっては作業が楽になるかもしれませんね。
ファイル作成・起動・コピー・名前変更に関するメソッドをすべて載せてます。少しでも参考になれば幸いです。
Google Apps Script スプレッドシート 基礎 リファレンス
当ページは、GAS公式リファレンスを元にスプレッドシートの機能毎にまとめた基礎的な内容となっております。
若干、文言がおかしい可能性がありますが、あらかじめご了承ください。
GAS基本メソッドまとめ一覧はコチラ↓↓↓です。スプレッドシートの基本的な機能をまとめてますので、ぜひご活用ください。
まずは実際に動かしてみることをオススメします。マクロの登録方法は以下を参照いただければと思います。
GASの本はまだまだ少ないですね。基礎レベルであれば、以下の参考書が初心者にはベストの本です。
基本的な仕様やよく使われる機能の設定方法がまとまっています。
※JavaScriptの知識が既にある程度ある人にとっては冗長かもしれません。
スプレッドシートAPPクラス[SpreadsheetApp]のファイル作成
スプレッドシートAPPのファイル新規作成メソッドです。
ファイル作成[create(ファイル名)]
create(name)
指定された名前で新しいスプレッドシートを作成します。
function create1Sample() {
// 以下のコードは新しいスプレッドシート "Finances"を作成し、そのURLを記録します
var ssNew = SpreadsheetApp.create("Finances");
Logger.log(ssNew.getUrl());
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
name | String | スプレッドシートの名前。 |
Return
Spreadsheet - 新しいスプレッドシート。
参照:Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class SpreadsheetApp | Methods | create(name)
ファイル行列指定作成[create(ファイル名, 行数, 列数)]
create(name, rows, columns)
指定された名前と指定された行数と列数で新しいスプレッドシートを作成します。
function create2Sample() {
// 以下のコードは、50行5列の新しいスプレッドシート "Finances"を作成し、
// そのURLを記録します。
var ssNew = SpreadsheetApp.create("Finances", 50, 5);
Logger.log(ssNew.getUrl());
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
name | String | スプレッドシートの名前。 |
rows | Integer | スプレッドシートの行数。 |
columns | Integer | スプレッドシートの列数。 |
Return
Spreadsheet - 新しいスプレッドシート。
スプレッドシートAPPクラス[SpreadsheetApp]のファイル起動
スプレッドシートAPPのファイル起動メソッドです。
ファイル起動[open(ファイル)]
open(file)
指定したFileオブジェクトに対応するスプレッドシートを開きます。
function openSample() {
// Googleドライブからスター付きスプレッドシートを取得してから、
// スプレッドシートを開き、各スプレッドシート内の最初のシートの名前を記録します。
var files = DriveApp.searchFiles(
starred = true and mimeType = "' + MimeType.GOOGLE_SHEETS + '"');
while (files.hasNext()) {
var spreadsheet = SpreadsheetApp.open(files.next());
var sheet = spreadsheet.getSheets()[0];
Logger.log(sheet.getName());
}
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
file | File | 開くファイルです。 |
Return
Spreadsheet - スプレッドシート。
参照:Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class SpreadsheetApp | Methods | open(file)
ファイルID起動[openById(ID)]
openById(id)
与えられたIDでスプレッドシートを開きます。スプレッドシートIDはそのURLから抽出できます。たとえば、URL https://docs.google.com/spreadsheets/d/abc1234567/edit#gid=0のスプレッドシートIDは "abc1234567"です。
function openByIdSample() {
// 以下のコードは、そのIDを使用してスプレッドシートを開き、その名前を記録します。
// スプレッドシートはクライアント側で物理的に開かれていないことに注意してください。
// サーバー上でのみ開かれます(スクリプトによる変更のため)。
var ss = SpreadsheetApp.openById("abc1234567");
Logger.log(ss.getName());
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
id | String | スプレッドシートの一意の識別子。 |
Return
Spreadsheet - 指定されたIDのSpreadsheetオブジェクト。
参照:Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class SpreadsheetApp | Methods | openById(id)
ファイルURL起動[openByUrl(URL)]
openByUrl(url)
与えられたURLでスプレッドシートを開きます。
function openByUrlSample() {
// 以下のコードは、そのIDを使用してスプレッドシートを開き、その名前を記録します。
// スプレッドシートはクライアント側で物理的に開かれていないことに注意してください。
// サーバー上でのみ開かれます(スクリプトによる変更のため)。
var ss = SpreadsheetApp.openByUrl(
'https://docs.google.com/spreadsheets/d/abc1234567/edit');
Logger.log(ss.getName());
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
url | String | スプレッドシートのURL。 |
Return
Spreadsheet - 指定されたIDのSpreadsheetオブジェクト。
参照:Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class SpreadsheetApp | Methods | openByUrl(url)
スプレッドシートクラス[Spreadsheet]のファイルコピー
スプレッドシートのファイルコピーメソッドです。
ファイルコピー[copy(ファイル名)]
copy(name)
スプレッドシートをコピーして新しいものを返します。
function copySample() {
// このコードは現在のスプレッドシートのコピーを作成し、それに適切な名前を付けます
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
ss.copy("Copy of " + ss.getName());
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
name | String |
Return
Spreadsheet - 連鎖用のスプレッドシート。
参照:Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class Spreadsheet | Methods | copy(name)
スプレッドシートクラス[Spreadsheet]のファイル名取得変更
スプレッドシートのファイル名取得と変更メソッドです。
ファイル名取得[getName()]
getName()
スプレッドシートの名前を取得します。
function getNameSample() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
Logger.log(ss.getName());
}
Return
String - スプレッドシートの名前。
参照:Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class Spreadsheet | Methods | getName()
ファイル名[rename(新ファイル名)]
rename(newName)
スプレッドシートの名前を変更します。
function renameSample() {
var ss = SpreadsheetApp.getActiveSpreadsheet();
ss.rename("This is the new name");
}
名前 | タイプ | 説明 |
---|---|---|
newName | String | スプレッドシートの新しい名前。 |
参照:Google Apps Script | REFERENCE | SpreadSheet | Class Spreadsheet | Methods | rename(newName)
最後に
GASファイル作成・起動・コピー・名前変更機能のまとめをご紹介させていただきました。
必要に応じて、有益な情報でさらに更新していきたいと思います。
プログラミングスキルを向上させるためには、本を読むだけでは脳にインプットされませんね。
実際に手を動かしてアウトプットしまくるのが一番の近道だと思います。
実際にサンプルソースをコピーして実行した結果がどうなるかを体験してみてください。
自分なりのアレンジを加えたり、なぜエラーになるのかを考え、何度も試行錯誤して問題を解決しまくり、着実に理解しながらスキルを向上させていきましょう。
GASはExcelVBAとはかなり違いますが、ベースとなっているJavaScriptは覚えて損はないプログラミング言語なのでショートカットキーなどと組み合わせてぜひ活用してみてください。
Googleスプレッドシート全ショートカットキー一覧はこちら↓↓↓
ショートカットキー一覧にもGASメソッドを載せています。どの操作からどのメソッドが呼ばれるのかイメージしてください。
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